理解しておきたいオウンドメディアを運営するメリット・デメリット
コンテンツマーケティングを実践したい。 どうやらオウンドメディアを運営するのがいいらしい。 ・・・ 決心はついた、けれどもやっぱり不安だ。 コンテンツマーケティング実践のための主な手段となる、オウンドメディアの運営。 メリットは多いけれど、当然コストもかかります。
時間も頭も使います。 けれどさらなる集客にもつながるのも確か・・・。 オウンドメディアの運営を考えているビジネスパーソンの考察の手助けとなるように、今回はオウンドメディア運営に伴いメリットとデメリットをまとめました。
メリット
サイトそのものが資産になる
「コンテンツは資産となる」 コンテンツマーケティングのメリットを説明するとき、よくこんな言葉が使われます。 なぜ、資産となるのか。 企業の製品・サービスを世の人に知ってもらうためには、広告を打ち出すという方法があります。
テレビ、新聞、雑誌、インターネット、あらゆるメディアで可能です。 当然コストがかかります。そして、そのコストの大半は、広告費と呼ばれるものです。
成果が出ても出なくても、一定額を払って広告を表示・掲示させ、期間が終われば回収されます。 つまり、掛け捨て。
メディアから消えた広告は、ふつう忘れ去られていきます。 しかし、オウンドメディアは違います。 サイトは残り続け、コストの配分も自在に可能です。
サイトの定期的な更新を続けつつ、コストを抑えたい場合、外部ライターにお願いすることも可能です。 一度仕組みを作ってしまい、更新を続ければ、それは全て自社の資産となります。
潜在的顧客からのアクセスの可能性は常に残ります。 「コンテンツは資産となる」 長く続ければ続けるほど、この言葉は意味を深めます。
コンテンツに制限がない
オウンドメディアを運営すれば、既存の広告枠やSNSなどに自社のコンテンツを合わせる必要がないため、より自由にコンテンツを作成できます。
常にユーザーに響くものは何かを追求し、面白い企画を思いつけばそれを試してみるのもいいですし、果敢に挑戦してみて全く反応がなければ静かに企画を回収ということも可能です。
情報が拡散しやすい
オウンドメディアを運営するということは、ある所在のはっきりしたメディアを持つということです。 ユーザーは、そこでお気に入りの記事を見つけて何らかの感動(喜怒哀楽)を覚えた場合、その経験を共有(シェア)したいと思うはずです。
主にSNSを通してです。 シェアはシェアを呼びますから、情報が拡散されます。 拡散された情報を、まったく自社のターゲットではないユーザーが見た場合、そのメディアのファンになるかどうかは、メディアの所在がはっきりしていることが肝心です。
サイト内にリンクがたくさんあって、様々な役立つ情報を提供してくれていることが一目で分かると、ファンとして定着する可能性がぐんと高まります。そこから新たなシェアが生まれるかもしれません。
ファンはいずれ本当の顧客になるかもしれません。 チラシ1枚では生み出せない、情報拡散とファン定着の可能性を持つのがオウンドメディアなのです。
デメリット
長期的な成果に期待する必要がある
オウンドメディアのほぼ唯一で最大のデメリットは、長期的な成果に期待する必要があるということ。 コンテンツを作り続け、更新性を持たせ、地道にファンを獲得していくことが必要です。
おもしろい記事を1本作って反応が良かったから業績が驚くほど上がるというようなものではありません。 純粋な広告では、それに接した不特定多数のユーザーからの反応が即座に得られます。
しかし、コンテンツマーケティングはそのような従来のプッシュ型ではない、ユーザーに寄り添う手法ですから、なかなかに時間のかかるものです。日常生活で他人との信頼関係を一朝一夕では築きあげられないのと同様です。
メリットの項でもお話ししたオウンドメディアの「コンテンツは資産となる」という点。 実はこの「長期的な成果に期待する必要がある」という点の裏返しなのです。 これをデメリットととらえるかどうかは、あなた次第です。
コンテンツの継続的作成が大変
さて、オウンドメディアは定期的に更新する必要があるというお話をしました。 人気漫画しかり、ドラマしかり、定期的な更新があってこそファンの心をつかみ続けるものです。さらに重要なのは質を落とさないこと。
更新し続けながら質を保つ、これを長期間続けることはなかなか骨の折れる作業です。 更新する側が楽しみながら出来ればいいのですが、それが重荷となってしまっては質にも影響がでます。
オウンドメディアの運営を考える際は、どのようにして安定して更新していけるか、コストも含めて計画を立ててみるのが賢明です。
最後に
以上、オウンドメディアの運営に伴う主なメリットとデメリットを挙げてみました。
付き合い方次第では、デメリットがメリットになることもあれば、逆にメリットがデメリットになってしまうこともあります。 事前の計画とコスト管理で、賢いオウンドメディア運営を目指しましょう。